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体外衝撃波

集束型衝撃波治療(BTL-6000フォーカス®)
について
体外衝撃波治療はもともと1980年代から腎結石の治療に用いられてきたものですが、1990年半ばころからは骨折へ応用されるようになり、さらに骨への効果だけでなく痛みを軽減させる効果があることが分かり、足底腱膜炎や上腕骨外側上顆炎などの筋腱障害にも使われるようになりました。  衝撃波には現在2種類の者があります。一つは集束型衝撃波(FSW)、もう一つが拡散型衝撃波(RPW)です。 集束型衝撃波は衝撃波を集束させて高いエネルギーを深い部分まで到達させることができます。さらに深達度の調整も可能な治療です。一方、拡散型はハンドピースの先端からエネルギーが放射状に伝達するため、深部に行くほど弱くなります。したがって浅い部分の治療に向いています(図1)。

集束型と拡散型の違い 図1。集束型と拡散型の違い(左:集束型、右:拡散型)

当院では開院以来、RPWの装置を導入しておりますが、さらに幅広い疾患に対処できるよう、令和5年1月よりFSWの装置を導入いたしました。

FSWには以下のような効果が
期待されています。
① 痛みの緩和作用:痛みを感じる神経(自由神経終末)を変性させ、再生を遅らせることで痛みが緩和されると言われています。
② 組織の再生促進:血流を改善させたり、コラーゲンの合成を促進したりすることで組織の再生を促進させる
③ 骨に対する作用:疲労骨折や偽関節などの癒合を促進させる
主な対象疾患
  • 石灰性腱炎
  • テニス肘
  • ゴルフ肘
  • 膝蓋腱炎
  • アキレス腱炎
  • オスグッド・
    シュラッター病
  • シンスプリント
  • 離断性骨軟骨炎
  • 四肢の疲労骨折
  • 偽関節
治療効果は疾患によりますが、60-80%程度と報告されています

治療に際して

効果は即時に病状を治すようなものではなく、特定の治療部位における組織の再生を促進し、段階的に改善させていく治療方法となっています。治療により病状が再発しないこと、あるいは完治することを保証するものではありません。

治療回数・治療間隔・所要時間

治療回数 1クール3~10回の治療を行います。病状や患者様のご要望などにより異なる場合があります。
治療間隔 1-2週間程度あけて、治療を行います。 病状により異なる場合があります。
所要時間 1回10分~30分程度。照射前にエコーなどで治療部位を確認します。
治療中は照射部位に痛みを感じることがあります.
副作用
治療中もしくは治療後、治療部位に紅斑や腫れが一時的に出現する場合があります。
血腫や点状出血。一時的な過敏症や痛みの増加。
治療部位に感覚の低下や痒みが一時的に生じることがあります。ほとんどの副作用は治療後から数十分~数時間程で回復します。
施術後の日常生活について
治療期間中の激しいトレーニングや集中的な有酸素運動を控えること。
必要に応じてストレッチ運動やその他の予防措置を継続すること。
下記に当てはまる項目がある場合、
治療ができないことがあります。
① 対象部位における感覚の低下・感覚障害のある方、出血が止まりにくい方。
② 照射部位に肺、脳、脊髄神経が含まれる方
③ 妊娠中の方(胎児への照射は禁忌です)
④ 悪性腫瘍が照射内に含まれる方(禁忌です)
⑤ 急性炎症、感染症がある方
⑥ ステロイド注射を頻回に受けている方(腱断裂の可能性があると言われています)
⑦ 子供の成長板には高いエネルギーの照射ができません
費用について

この治療は現在難治性足底腱膜炎以外の保険適応はありません。したがって治療は自費となります。当院では、1回の集束型衝撃波治療に対して部位にかかわらず以下のように定めています。

¥3,300 / 1部位 (税込)
¥4,400 / 2部位 (税込)

また自費診療のため、この治療を行った日はほかの保険診療との併用ができません(すべて自費になってしまいます)のでご注意ください。治療時間の都合上1回の治療につき最大2部位までとさせていただきます。

施術風景の例
  • 集束型と拡散型の違い 石灰性腱炎
  • 集束型と拡散型の違い 足底腱膜炎
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